観音崎園地住所 苫前郡羽幌町天売羽幌町観光協会 観音岬園地は、断崖絶壁の北端になる。周辺一帯はヒメウ(姫鵜)やウミネコの繁殖地になっている。 ここからは、天気が良ければ焼尻島・利尻山の眺めが良く、島随一の夕陽の絶景ポイントでもある。 駐車場から徒歩3分ほどで展望台に辿り着く。6月以降はウミネコの孵化が始まり、かわいい雛が数多く育っているのを見ることも出来る。 島内一のウミネコの繁殖地でもあり、ここから西に150mを越える断崖の絶景が広がる。 千鳥ヶ浦からカブト岩までの西海岸の風景が壮観で、千鳥ヶ浦の断崖上に建つ海鳥観察舎も見える。 1938(昭和13)年、天売島が海鳥繁殖地が国の天然記念物として指定。ウミガラス4万羽。 1956(昭和31)年、ニシン凶漁、乱獲によってニシンの群は北海道から姿を消し、生態系が壊れ以後ニシン漁業消滅。ウミガラス激減する。 1963(昭和38)年、鳥類研究者が天売島海鳥調査実施。ウミガラス8千羽。 1960年代から70年代にかけて島周辺で盛んに行われた[サケ・マス流し網]漁業による混獲で、おびただしい数のウミガラスが犠牲になった。 1964(昭和39)年、天売・焼尻道立自然公園指定。 1972(昭和47)年、環境庁、天売島のウミガラス1117羽と報告。焼尻天売への観光客約5万人。 1980(昭和55)年、ウミガラス553羽。 1980年代から食糧難のトド、アザラシなどが[カレイ・タラの刺し網] を食いちぎる被害増加。 1982(昭和57)年、天売島、国設鳥獣保護区に指定。 1986(昭和61)年、ウミネコ6万羽。 1990(平成2)年、暑寒別天売焼尻国定公園指定。屏風岩にウミガラスのデコイ設置して、ウミガラスを呼び戻さざるを得なくなった。 1991(平成3)年、羽幌町が常駐の海鳥調査員を配置。 1997(平成9)年、羽幌に北海道海鳥センター設置。 2000(平成12)年、ウミネコが半減し、3万羽になる。 2001(平成13)年、コオナゴが不漁、コウナゴを捕食するホッケが不漁。コウナゴを捕食するウミガラス21羽。 2002(平成14)年、ウミガラス13羽で絶滅の危機。 2004(平成16)年、観察史上初、ウミガラスは繁殖数0羽になった。 2005(平成17)年、2年連続、ウミガラスは繁殖数0羽。さらにウミネコの繁殖も0羽となった。 ヒメウ(姫鵜)とは、 ペリカン目ウ科ウ属に分類される鳥類の1種である。 繁殖地周辺では通年生息することが多く、日本では夏季に北海道、本州北部で少数が繁殖し、冬季になると主に本州中部以南へ南下する。 全長70cmほど。全身が青や紫の光沢がある黒い羽毛で覆われており、雌雄同色。 夏羽では、クチバシの基部の羽毛がなく赤い皮膚が露出し、冬羽では眼の周囲が羽毛で覆われ、紫になる。 岩礁海岸に生息し、海崖や離島に小規模な集団繁殖地(コロニー)を形成する。 海岸の断崖の隙間に枯草や海藻を組み合わせた皿状の巣を作り、5月〜7月に3個ほどの卵を産む。 ウミネコ(海猫)とは、チドリ目カモメ科カモメ属に分類される鳥類。 冬季になると北海道や本州北部で繁殖する個体群は南下する個体が多いそうだ。 全長45cmほど、頭部や体下面の羽衣は白、体上面の羽衣は黒灰色。 沿岸部や河口、干潟などに生息し、名前の由来は鳴き声がネコに似ていること。 食性は雑食で、魚類、両生類、昆虫、動物の死骸なども食べ、他の鳥類が捕らえた獲物を奪う事もある。 集団繁殖地(コロニー)を形成し、沿岸部の岩礁などに木の枝や枯草、海藻などを組み合わせた皿状の巣を作り、5月に2〜3個の卵を産む。 雌雄交代で抱卵し、抱卵期間は25日ほど、雛は孵化してから約40日で巣立つ。 天売島海鳥繁殖地とは、海鳥、陸鳥合わせて約300種類の鳥の聖地で、ウミガラス(オロロン鳥)の繁殖地。 また、ウミスズメ・ヒメウの国内唯一の繁殖地で、ウトウやケイマフリの世界最大級の繁殖地でもある。昭和13年8月8日指定されている。 暑寒別天売焼尻国定公園とは、北海道の日本海側にある国定公園である。 面積は435.59km2で、1990(平成2)年、8月1日、日本で61番目に指定された国定公園である。 暑寒別岳連峰と雨竜沼湿原、雄冬から厚田にかけての海蝕崖、天売島の海鳥繁殖地、焼尻島の原生林などが含まれる。 大きな地図で見る |