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十勝岳産業開発道路記念歌碑

住所 空知郡上富良野町十勝岳温泉

かみふらの十勝岳観光協会

湯元 凌雲閣

標高1280m、北海道で一番標高の高い温泉、湯元凌雲閣の側には駐車場があり、十勝岳温泉登山口が続いている。
ここから登ると、30分程度で安政火口が見え、噴煙が上がっている。
十勝岳へ続く道路は、観光登山道路であると同時に、翁温泉地区(現・ヒュッテバーデンかみふらの付近)の褐鉄鉱開発や旧噴火口の硫黄鉱再開発なども意図されていたこともあり、産業開発道路(現・道道291号吹上上富良野線)と称された。
1961(昭和36)年着工し、自衛隊と委託契約を結び工事は行われた。
1961(昭和36)年、7月14日十勝岳温泉旅館(現・湯元凌雲閣)建設に着手。
1963(昭和38)年、7月10日に落成式を行い凌雲閣が開業した。
十勝岳産業開発道路の工事が進む中、町営国民宿舎「カミホロ荘」の新築工事も進められ1965(昭和40)年10月8日に営業を始めた。
1965(昭和40)年約8.7kmの道路は完成し、麓から十勝岳温泉まで自動車の通行が可能になったのである。
その後、第二師団第五代師団長として「渡辺博陸将」が1966(昭和41)年7月に着任され、着任後上富良野駐屯地、十勝岳産業開発道路の完成・防衛庁共済組合による「上富山荘」建設等の状況を把握するため訪れ、歌を詠んだ。
碑は十勝岳登山道路入口にある自然石に額を入れたもの。

春あけやらぬ 十勝の
拓道に
防人の若き力をたざまする

と刻字されているが、原文は「防人の 若き力を たざまする 春あけやらぬ 十勝の拓道に」だそうだ。
歌碑の左側には「十勝岳道路施工部隊」として、工事年、施設部隊名、作業隊長名が刻まれているが、崖になっているため見ることは出来なかった。
1967(昭和42)年9月に建立された。

1959(昭和34)年、12月商工会長より提出された中茶屋から旧噴火口に至る道路の開発に関する請願が町議会で採択、十勝岳産業開発道路の計画が本格化する。
1960(昭和35)年、6月役場土木課職員によって道路調査が実施され、旧噴火口下より800m附近を終点とした。10月第308地区施設隊により本格的な測量が始められた。
1961(昭和36)年の第1期工事は、上富良野駐屯地第308地区施設隊と旭川第二施設大隊によって、中茶屋から4.2km。
1962(昭和37)年の第2期工事は、恵庭駐屯地第104施設大隊によって、第1期の終点から約2.1km。
1963(昭和38)年の第3期工事は、上富良野駐屯地第308地区施設隊が約1.4km。
1964(昭和39)年の第4期工事は、岩見沢駐屯地第102施設大隊が0.5km。
1965(昭和40)年の第5期工事は、旭川第二師団施設大隊が約0.6kmの工事で約8.7kmの道路は7月に完成し、麓から十勝岳温泉まで自動車の通行が可能になったのである。
1967(昭和42)年、10月1日十勝岳温泉地区が「国民保養温泉地区」の指定を受ける。
11月12日十勝岳温泉地区に、防衛庁共済組合による十勝青年隊員の家「上富山荘」が開業(現在は廃業)する。
1971(昭和46)年、10月第308地区施設隊により工事が進められていた十勝岳温泉〜白金温泉道路(現・道道966号十勝岳温泉美瑛線)が完成し開通式を行う。
1984(昭和59)年、9月十勝岳翁温泉「バーデンかみふらの」が新築落成し開業(現在は経営者が違う)。

道道291号吹上上富良野線とは、空知郡上富良野町内を結ぶ一般道道で、総距離は21.6km。

道道966号十勝岳温泉美瑛線とは、空知郡上富良野町と上川郡美瑛町を結ぶ一般道道で、総距離は32.9km。

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