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ヒュッテ バーデン上富良野

住所 空知郡上富良野町十勝岳温泉
TEL 0167-45-2225
日帰り入浴 平日は15時〜21時    土日祝日は11時〜21時
日帰り料金 大人500円、小人300円

ヒュッテ バーデン上富良野

かみふらの十勝岳観光協会

上富良野町の由来は、富良野川の上流にあたる事から。
富良野の由来は諸説があり、アイヌ語の「フラヌ」(赤色の溶岩や焼石が沢山あるところ)「フーラヌイ」(硫黄臭き火炎の土地)「フラヌイ」(臭き火焔)から転訛したものといわれ、いずれも市内を流れている富良野川の上流に硫黄山(十勝岳)があり、噴気と臭気に由来している。

2012(平成24)年10月末でこの温泉は休業状態となっていたが、2013(平成25)年7月1日から素泊まり形式(軽朝食サービス)の宿として再開されている。

大雪山国立公園内にあり、上富良野市街地から道道291号吹上上富良野線を十勝岳温泉方向に約17kmほど、標高1000mにある自家源泉の山荘風の宿がある。
十勝岳へ向かう道道沿いにあり、そのまま直進すると凌雲閣へ、左折すると吹上温泉望岳台へと続く分岐にあり、近隣の観光地へのアクセスには便利が良い。

画像は2012(平成24)年10月に訪れた時のものです
ここの温泉は、内湯が1つ、露天が1つだけとシンプルではあるが湯に関しては加水掛け流し、透明度の低い薄緑色から茶色の源泉。
泉質 カルシウム・マグネシウム-硫酸塩・塩化物泉
泉温 36.9℃、PH6.5、熱交換器により加温し掛け流し(41.5℃)
お湯も低めに設定されているため、長風呂をしても疲れることなく入っていられる。

当時利用している源泉は掘削で見つけたもので、以前は宿から500mほど上流部にある源泉(翁温泉)を利用していた。
翁温泉は湧出量が毎分1216リットル(自然湧出)、泉温28.3℃、PH2.6。これは1977(昭和52)年7月分析の値。その後平成元年にも再分析され、その際泉温31.7℃、PH2.7。

宿の脇に遊歩道がありここからは徒歩約500mほど登ると広場に辿り着く。広場の奥に土管と共に湯だまりがありこれが翁温泉源泉。
管の下の部分から相当量の温泉が湧き出しており、周囲が大きな湯溜まりとなっている。
道の脇に流れる小川は、温泉の小川で暖かい。
もともと翁温泉には温泉宿があり、大正時代に発生した十勝岳大爆発後に温泉宿は廃業、翁温泉は利用されるコトもなくなり忘れ去られていた。
その後、バーデンかみふらのの泉源として利用されていたコトもあったが、新泉源の開発に伴い現在は未利用となっている。

翁温泉とは、1925(大正14)年度版「村勢要覧」に「浴用温泉トシテ北海道庁ヨリ許可セラレアルモノ大小十四ヶ所ニシテ、何レモ十勝岳ノ中腹ヨリ湧出スル鉱泉ナリ。其主ナルモノハ中川吹上温泉及翁温泉二ヶ 所トス。共ニ温泉宿ノ設ケアリ。上富良野駅ヨリ約四里。浴客四季常ニ絶エズ。温泉場ヨリ噴火口迄約一里ニシテ途中ニ硫黄精錬場アリ。頂上へ容易ニ登ルコト ヲ得、北海道山岳会ニテ建設ノ石室既ニ竣工セリ。」
と上富良野の温泉について書かれている。
翁温泉は、大正年間には宿泊施設もあっただが、起源についてはほとんど分かっておらず、一説には十勝岳で硫黄の採掘が始まった明治30年代ということになるだろうが、裏付ける資料がないそうだ。
ただ、1902(明治35)年発行の「上川便覧」には、ヌッカコシ温泉という名の温泉が紹介されており「空知郡富良野村フラヌ川の上流に美映村[ママ]女鹿一八氏の温泉場あり。之を札幌病院太田醫師に北辰病院鈴木薬剤士に分析せしめたるに、頗る良好なる成 蹟を待たれば、普く浴客の需用に應する由なり。同地は□に温泉場として静養の勝地たるのみならず、土地高丘にあれば一望千里よく眼腱の下に上川の沃野を眺 望すべく旭川市街は指呼の内にあるが如き趣あり。道を上フラヌ駅にとること二里半なりと云ふ。」
この紹介文から「ヌッカコシ」という温泉名や上富良野駅を起点にしていることから考えると、現在の翁温泉か吹上温泉と関係があった可能性もある。
1911(明治44)年には、新井牧場主の新井鬼司が鉱泉の出願をした記事が「小樽新周」に掲載されているという。
大正10年前後には温泉宿があり、当時の経営者は西村治という人物だったそうだ。
当時、年間の利用客数は延べ1000名ほど。
「翁温泉ハ目下尚上等ノ設備ヲ有セサルモ比較的経済ニ湯治スルヲ得テ、此ノ種希望者ノ浴客多ク合宿所的ノ設備アリ」と記されており、安い料金で湯治する人たちに利用されていたと考えられる。宿料は50銭〜1円ほど。交通は馬車と駄馬の便があると記されていた。
翁温泉の廃業も分かっておらず、1926(大正15)年の十勝岳噴火後、宿は昭和の早い時期に廃業したと思われる。
1984(昭和59)年、9月十勝岳翁温泉「バーデンかみふらの」が新築落成し開業(その後経営者が変わる)。
2012(平成24)年10月バーデンかみふらの休業する。
2013(平成25)年7月再開する。

大雪山国立公園とは、北海道中央部にある日本最大の国立公園で、1934(昭和9)年12月4日指定された。
旭岳、北鎮岳、白雲岳、黒岳などの大雪山系や、十勝岳、トムラウシ山、石狩岳など2000m級の山々が連なる山岳公園。
総面積は22万haにおよび、南北63km、東西59kmと日本一の面積を誇る国立公園である。
1977(昭和52)年、3月15日特別天然記念物の指定を受けた。

道道291号吹上上富良野線とは、上富良野町内を結ぶ一般道道で総距離は21.6km。

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